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【血赤珊瑚】中国で人気の理由(鑑定士 油谷)
2014/12/01
こんにちは、鑑定士の油谷です。
ここ最近急激に冷え込んできましたね。
僕は冷え性なので、毎年大量に足用のホッカイロを買い込んで冬を乗り越えております。
それとみかん!
こっちは風邪予防に買い込んで、毎日食べております。
皆様の冬対策はどういったものがありますでしょうか?
さて、まだ記憶に新しい中国漁船団の密猟。
散々報道されてきた通り、狙いは日本の赤珊瑚ですが、なぜ中国はわざわざ日本の赤珊瑚を狙ってやってくるのでしょうか。
血赤珊瑚の赤色は中国の象徴でもあり、福を呼ぶ色として富裕層に大変人気があるのです。
また
•赤珊瑚の場合、年間0.15mmしか成長しない
•100m四方で1群体以下の生息数
•大人の小指大にまで成長するのに50年掛かる
等の理由から大変希少とされており取引額が高騰しています。
それと中国は2008年にワシントン条約へ取引既製品として勧告し登録されているので、堂々と取引ができるという点も大きな要因だと思われます。
だったら自国でやってくれ!!
と思うのですが…
赤珊瑚は台湾近海や東シナ海にも生息しておりますが、中国では「国家一級重点保護野生動物指定」というパンダ並の保護をされており、採取は禁止されています。
その為中国は元々沖縄近海で密猟をしていましたが、乱獲で水揚げが減ったのと、尖閣問題で警戒が厳しくなった為小笠原まで進出したものだと言われています。
もちろん赤珊瑚乱獲自体も問題なのですが、その採取方法も問題視されています。
日本で珊瑚を採取する際は許可を得た事業者が、漁場を規制された上で無人のロボットアームを使い丁寧に採取しています。
しかし中国船は底引き漁法で海底を根こそぎ採取するというとても乱暴な採取を強行しており、魚の産卵場所を奪い、その生態系を破壊しています。
ですから、決して赤珊瑚には罪はないのですが、当店に来客されるお客様に話を伺うと「赤珊瑚にはあまり良いイメージがない」と言われる方も少なくはなく、複雑な気持ちになってしまいます。
それでも毎日問い合わせがある商品ですので、ここでもう一度おさらいしていきたいと思います。
(この流れから宣伝かよ、おいっ)
一番よく見かけるタイプのリングですね。
もちろんOKでございます!
着物を着用する際に使用する帯止めですね。
着物を着る人は減っておりますが…こんな物でももちろんOKでございます!
ブローチですね。
これ…胸に付けててかっこいいんですかね?
僕が付けるわけではありませんので、これもOKでございます!
折れた枝や加工前の材料ですね。
少量でもOKでございます!
磨く前の原木ですね。
もちろん磨いてない状態でもOKでございます!
ここ最近珊瑚絡みであまり良い話は聞きませんが、取引価格はここ10年で5倍と驚異的な価格となっております。
乱獲による相場の暴落は怖い所ですが…もしいずれ処分しようと考えているのでしたら、一度ご相談下さいませ。
遠方にお住まいの方は宅配買取(ご利用方法はこちら)にてお待ちしております。
以上、鑑定士の油谷でした。
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