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【オメガ】思い出の時計(鑑定士 乳原)
2014/09/09
暑い日と肌寒い日が入れ替わりに続きますね。
ほんの少し前までは海水浴シーズン真っ盛りでしたが、この時期の海は人影もめっきり少なくなり、浜辺に寄せる波の音もなんだかさびしい感じがします。
先日、鑑定させていただいたオメガのシーマスター(Seamaster)。
海のさざ波が耳をくすぐりそうな製品名ですが、裏蓋には波の模様と、泳ぐようにシーホースの姿があしらわれた腕時計です。
お持ちいただいたお客様も、凪の海のように物静かな雰囲気の方でした。
いくつかのブランドモデルが派生し、その中にはジェームズ・ボンドが着用したものもあるシーマスター。
お客様のモデルは最初期のシンプルなデザインのものです。
オーバーホールもせず、生活傷も多い一方、長年使い続けた愛用の腕時計でしたが、「不景気で、普段はいい生活もできないから、たまには妻においしいものを食べさせてあげたい」と、寡黙なお客様もそこのところは熱心に話してくださいました。
もちろん、買い取りのお値段の決め手は製品の見た目や状態だけではありません。
本体の真贋はもちろんのこと、購入時のケース(box)やギャランティー(登録書)の有無でもお値段は変わってきます。
(もちろん、必ず必要というわけではないのですが)。
今回のお客様も、鑑定の後で「今夜は焼き肉だな」と満足そうにおっしゃっておられました。
思い出の腕時計が、奥様との新しい思い出を呼び寄せてくれたんですね。
手放そうか、手元に残そうか、迷っているお品物がありましたら、皆さまも是非一度Flawlessにご相談ください。