24金と金メダル、金貨、コインについて
金製品は、その製品に含まれる金の含有量から18金や24金などの分類がされています。24金はその中でも純金のことを言い、金の純度が99.99%以上のほとんど不純物の入っていない金のことを指します。他の金属を含んでいませんので、18金などと比べると柔らかく、アクセサリーや宝飾品には向いていない傾向があります。そのために金杯や仏具、メダルなどあまり激しい扱いを行う機会が少ない記念品などの用途で使用されることが多いのです。
24金買取相場一覧表はこちら純度が高い24金は、他の金属が含まれていないので、18金や20金などと同じ重さであれば、より高値での取引が行われています。今回は24金が利用されることの多い金貨、金のコイン、金メダルについてご紹介していきます。
24金メダルの価値について
24金は純度99.99%以上という意味があり、その名の通り純金です。24金はK24とも書かれ、KはKaratという金の純度を示す単位になります。Kは24分率で表す単位であり、そのためにK24は、24分の24ということで、純金という意味になります。しかし、純金は99.99%以上の純度という書き方をする場合が多く、100%という言い方はしません。
厳密に100%不純物のない金を作るのは途方もなくコストがかかります。ジュエリー用であれば24金の定義は99.99%以上であるとされています。ちなみに集積回路などに使用される金は、精密機械の部品のため、純度は更に高く99.999%以上であることが必要となり、値段もさらに高くなります。
24金には高い資産価値があり、投資にもうってつけのアイテムです。そのためさまざまな種類の金貨、コイン、金メダルが出ており、それぞれに特徴があります。金メダルの資産の保有という面でも非常に有効です。それぞれの価値を見定めて売買を行うようにしましょう。
24金のコインの種類について
当然ながら、現在では、金貨を通貨として発行している国はありません。しかし、投資用のアイテムやコレクターズ商品として、金貨は発行され続けています。なかでも純金である24金のメダルは、非常に人気や資産価値も高く、多くの方に愛されています。ここからは、24金のコインの種類について解説します。
メイプルリーフ金貨
純金をセールスポイントとして発行されており、金貨のなかでもメジャーな存在なのが、メイプルリーフ金貨です。その始まりは、1979年で、1・1/2、1/4・1/10・1/20オンスの5種類が順次発行されました。
カナダ王室造幣局から発行される金貨であり、表面にエリザベス2世の肖像をデザインし、裏面にカナダの国旗で有名なカエデの葉が浮き彫りにされているのが特徴です。それまで、世界の金貨のなかでもシェアを誇っていたのは、南アフリカが発行していたクルーガーランド金貨だったのですが、メイプルリーフ金貨の登場によって、そのシェアは入れ替わりました。また、毎年デザインが変えられますので、デザインによっても発行年がわかります。
マン島キャット金貨
イギリス本島とアイルランドの間にある大きさの自治権をもったイギリス王室属領であり、毎年マン島TTというスピード制限なしのバイクレースが行なわれる事で有名な島です。レース開催時期には多くの出場者と観光客が訪れ、レーサーとして日本人も参加歴があります。マン島政府が1988年から発行している金貨がキャット金貨です。表面には現女王エリザベス2世のデザインを、裏面には猫がデザインされており、猫のデザインは毎年変わっています。今まで24種類の金貨と銀貨が発行されました。金貨の種類は1・1/2・1/5・1/10・1/25オンスの5種類です。
ウィーン金貨
ウィーンフィル・ハーモニーの音楽で有名なウィーン発行の金貨です。1989年からオーストリア造幣局より発行されている純金の金貨で、表面はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をモチーフにしたデザインがされています。金貨の種類は1・1/2・1/4・1/10オンスの4種類があります。
金メダルのコスト
金のメダルと聞いて多くの人が思い浮かべるのは、オリンピックの金メダルではないかと思います。毎回大きさが異なるあのメダルですが、本当に純金や24金で作られているのでしょうか。
オリンピックの金メダルには文字通り、24金の純金が使われています。しかしそれは表面を覆っているのみで、いわゆる金メッキが施されている状態です。そのため、純金が使われているのは1パーセント程度で、残りの99パーセントは銀が用いられています。
また、オリンピックの金メダル1つの重さはリオオリンピックにおいては500g程度ですが、これをすべて純金で作るのには無理があります。なぜかというと、主に金の耐久性とコスト面に問題があるためです。まず耐久性の問題点についてですが、金はとても柔らかく、硬いもので軽くたたく程度で簡単にへこんでしまいます。そんなに柔らかい金属で作られたものをあやまって落としてしまった場合、すぐに変形してしまうでしょう。その点を考慮して、本体は銀などの他の金属で作られ、強度を出しているのです。
次に、コストの問題です。500グラムの純金は、時期にもよりますが総額250万円程度になってしまいます。ですが、メッキを使用すると1つあたりの金の使用量は6gでおよそ3万円となり、残りの494g分を銀で製作することによって、トータルで6万5千円ほどの値段に抑えることが可能です。ですが、一度のオリンピックとなると金メダルだけで800個以上も作られます。こうしてコストダウンをしてはいますが、総額にすると金で2,300万円ほど、銀で3,000万円ほどかかる計算になります。これをすべて純金で作ろうとすると約20億円にものぼってしまいますから、それだけ純金の資産価値は高いといえるでしょう。
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