エメラルドの天然と合成とは
- 投稿日:2017年6月13日
- 最終更新日:2022年1月20日
ルビー、サファイアについでエメラルドは宝石界のビックスリーと呼ばれるほど、人気があり価値が高い宝石として世界中の人々に愛されています。また緑色の宝石としてエメラルドは世界で1番価値のある宝石と言えます。
世界三大貴石として古来より珍重されてきたエメラルド。それゆえにイミテーションや合成石なども作られてきました。
こちらでは天然のエメラルドの特徴などについて詳しくご紹介していきます。
天然のエメラルド
べリルにクロムもしくはバナジウムが入り込むことによって美しい緑色へと変化します。これは自然界では通常起こり得ないことなのですが、山脈の形成や巨大な地下水脈の影響下で、奇跡的に形成された緑色のベリル鉱石を天然のエメラルドと呼びます。
しかし、同じように形成された緑色のべリルでも緑のカラーが薄くなってしまうとエメラルドとは認められずに「グリーンベリル」といった名前がつけられ市場にでていくこともあります。その場合当然カラーストーンとしての価値は低くなり、取引される価格もエメラルドより安値で取引されます。
1963年まではベリルの鉱石を緑へと変化させるのはクロムであると考えられていました。しかし、ベリルではなくバナジウムによって美しい緑色へと変化しているブラジル産のエメラルドが市場に登場したことで、ベリルだけでなくバナジウムもエメラルドの美しい緑色を作る要因として認識されるようになります。
合成エメラルド
合成エメラルドはガラスなどで作成されたエメラルドの模倣品とされるイミテーションのエメラルドとは異なるものです。合成エメラルドは、研究施設などで天然のエメラルドと同じような結晶の構造で化学成分の配合が似ている結晶を作成し、出来上がったものを一般的には指すようです。
また合成のエメラルドはフラックス法と水熱法といった手法で作り上げていくことが多いとも言われています。しかし、その方法などで作られる結晶はすべてが商品として使える合成エメラルドとして形成されることが難しいと言われており、実際市場にだせる合成エメラルドは約数十パセーントと言われています。
当然天然のエメラルドに比べると合成エメラルドの価値は低く、取引される価格も低いです。しかし、合成エメラルドは天然エメラルドに比べると人間が調整してカラーなどが調整されるので、一般的にクラリティが高いとも言われているようです。
また合成エメラルドは過去より科学者などによって研究、作成されてきました。その研究者たちが実験をおこない試行錯誤した結果、1938年、フラックス法で作成された合成エメラルドがついに商品化され市場に出ることになりました。
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