18金の喜平ネックレスとは
- 投稿日:2017年6月21日
- 最終更新日:2022年1月20日
金ネックレスの中でも特に有名なデザインとして、喜平ネックレスが挙げられます。喜平ネックレスはあずき型のチェーンを90度ひねり、さらに押しつぶしたデザインのことをいいます。押しつぶした面が滑らかな煌めきを放つのが喜平ネックレスの特徴であり、そのデザインはネックレスだけでなくブレスレットやアンクレットにも利用されています。
18金買取相場一覧表はこちら喜平デザインには、2面や6面など断面数に違いがあります。輪の形状によっても違いがあり、1つの輪に輪を1つ繋げたものがシングル、1つの輪に輪を2つ繋げたものをダブルと呼びます。喜平ネックレスという名前の由来には諸説あり、南北戦争時代の騎兵が使用していたために喜平と呼ばれるようになった説や、喜平という人がデザインしたものである説などがあります。
日本での喜平ネックレスの価値
喜平ネックレスは古くから日本に定着し、18金ネックレスの中でも人気のデザインです。特に1980年代からのバブル時代には喜平ネックレスが大流行しました。バブル期は日本全国で景気が良く、高価な金のネックレスを身につけることが1つのステータスとなっていました。男性を中心として喜平ネックレスを身につける人が多数おり、太くて重量感のあるネックレスが好まれていました。
まるで映画の世界のようなお話ですが、その時代には、急にお金が必要になった際には身につけているネックレスを一旦質屋に預けてお金に替えることもよくあったようです。しかしその後、バブルが崩壊した後は不景気に突入し、景気の低迷とともに華美な喜平ネックレスを着用する人も少なくなっていきました。とはいえ、18金の喜平ネックレスは今でも根強い人気があり、定番のネックレスとなっています。
18金の喜平デザインネックレスの人気には、もうひとつ理由があります。それは、通常のジュエリーと喜平デザインのネックレスの加工方法の違いによるものです。通常のジュエリーの価格には、貴金属資産としての価格に加え、デザインや宝石の加工費が含まれています。対して、喜平ネックレスは加工費用が非常に安価なため、金としての資産価値に近い金額で売買されています。喜平ネックレスは換金性が非常に高く、宝飾品としてだけではなく資産として価値があるのです。金の価格が上がれば、同様にネックレスの価値も上がるため、金融資産として所有を考えるのも良いかもしれませんね。
喜平ネックレスのデザイン
次に18金の喜平ネックレスのデザインについてご説明いたします。喜平ネックレスは断面数によって大きく印象が変わります。喜平ネックレスの中でも表面と裏面の2箇所に面取りの加工をしたものが2面カット、その両端にも面取りを行い平らな面が片方3面ずつあるものが6面カット、さらに面取りの数を増やしたものは8面カットと呼ばれます。喜平ネックレスは面取りの数が多いほどチェーンの隙間がなくなり、幅が広く見え、見栄えがよくなるといわれています。
昔は18金独自の質感やボリューム感を強調することがステータスといわれ、太いチェーンの喜平ネックレスが主流でした。最近は18金喜平ネックレスといってもそれほど重量がなく、あまり太くないネックレスが主流となっており、シンプルなものも多数販売されています。
喜平ネックレスの買取価格は、金相場を元に計算されますが、クオリティーが高く製品としての価値があるものに関しては、デザインの評価額が加算されることもあります。
最も面取りが多い12面カットのものは、輪を2つにしており、それぞれの輪1つずつに6面の面取り加工がなされています。断面図で見ると、6角形が2つくっついているような形となり、重厚な存在感があります。一般的には、面取りが多いほど高額になることが多いです。
また、断面数の違いだけではなく、鏡面加工を行ってあるミラーカットのもの、おしゃれなアクセントがついているケーアイーダといったデザインもあります。喜平ネックレスは18金特有の重量感を楽しみながら男女共に使用できるデザインなので、ネックレス以外にもメガネのチェーンやキーホルダーのチェーンなどの幅広い用途で使用されています。
喜平ネックレスは18金をふんだんに使用した華美なデザインですが、その分重量があり、長すぎると着用した際に重たく感じてしまいます。身体の大きさにあったものを選択することをおすすめいたします。おおよその参考までにですが、男性の場合は長さ50cmから60cm程度、女性の場合は50cm程度のネックレスを選ばれることが多いです。
またデザインの特徴として面数が多いほど平たくなり、幅が広くなります。2面カットと12面カットを比較すると、幅は1mmほども変わります。購入する際は、ネックレスの幅も気にされるとよいかと思います。
注意すべき点として、喜平デザインはその加工のしやすさから信頼性の低い業者製のものも多く存在します。貴金属の純度などに間違いがないしっかりした製品をお探しであれば、造幣局検定マークを目印にすれば間違いないかと思われます。
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