18金とメッキについて
- 投稿日:2018年2月5日
- 最終更新日:2022年1月20日
18金と聞いたら、ネックレスやブレスレットなどのチェーンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。金を使ったジュエリーは昔から人気が高く、現在でもその人気は衰えることなく続いています。
18金買取相場一覧表はこちらジュエリーに使う貴金属として金は大きな需要がありますが、18金や24金ではなく金メッキで作られたジュエリーも多く存在します。そのため、金のチェーンとして売却しようとした際に、実は金ではなく金メッキ製だったということが判明する場合もございます。自ら信頼できる店舗で購入した場合は間違いないかとは思いますが、誰かから譲り受けたものや、掃除の際に見つけたがどこで購入したか覚えがないものなど、金なのか金メッキなのか判断がつかないお品物もあるかと思います。また、そもそも24金や18金と金メッキは何が違うのかよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。本コラムでは、金と金メッキの違いやそのお手入れ方法などについて詳しくご説明いたします。
金と金メッキの違いとは?
すでにご存知の方もいらっしゃるでしょうが、実は18金や14金などの金製の品物には、一部金以外の金属が使われています。例えば、18金の場合は金の比率が75%、14金の場合は比率58.5%であり、その他は金以外の金属で構成されています。しかし、言い方を変えればその比率分は必ず金が含まれているということですので、K18やK14などの刻印があれば、基本的に金メッキではなく金で作られているジュエリーであると考えて問題ございません。
金メッキ製品の場合は、金の使用比率は格段に低くなります。なぜかというと、金メッキ製のアクセサリーというのは、ベース部分は全く別の金属で作成されており、表面だけを金で覆う加工(メッキ加工)を行っているため、使用比率が小さいのです。ベースの金属は真鍮、シルバー、銅、ニッケルや鉄など、様々なものが使用されることがありますが、金の含有率は数%以下となります。
このように金と金メッキを比較すると、金の含有率という観点から全くの別物であるということを理解していただけるかと思います。しかし、表面は共に金で覆われているため、見た目だけで両者を判別することはとても困難です。刻印の有無、重さ、磁石に対しての反応など色々な判定方法はございますが、どれも実物に直接触れることが必要となります。特にインターネット通販を利用して購入される場合などは注意し、販売元に問い合わせて確認をするなどの手段をとってもよいかもしれません。
加工方法が異なる「GP」と「GF」
一般的な金メッキ製品には、「GP」と刻印がされます。「GP」はGold Platedの略称で、金をメッキ液に溶かした後に電気分解を使用してベース金属の表面を覆うように加工が行われます。金メッキのアクセサリーは低価格で制作することができるため、安価なゴールドアクセサリーはGP加工を用いたものであることが多いです。あくまで表面のみを覆っている状態であり、厚みもそれほどないため、強く擦れた際にはメッキが剥がれてしまうことがあります。
対して、「GF」と刻印がされている製品は金張りという加工方法が使用されます。「GF」はGold Filledの略称で、ベース金属のまわりを板状の金で覆い、熱と圧力を加えて境界面を合金化させます。金メッキが表面のみの加工なのに対し、金張りは一定の厚みがあるため、金メッキと比較して摩擦に強く剥がれにくいという特性があります。
加工方法を確認するためにはまず刻印部分を見ます。刻印箇所は指輪であれば内側部分、ネックレスであれば結合部分であることが多いです。刻印がない製品もありますが、ない場合は金メッキである可能性が高いでしょう。ですが18金や14金でできた製品の中には刻印がないものもありますので、専門店で確認することをおすすめいたします。もちろん弊社の店舗でも無料で査定を行っており、X線分析装置など各種専門装置も揃っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
知っておきたい、18金のお手入れ方法
大切なアクセサリーを長持ちさせるためには、正しいお手入れ方法を知ることが大切です。金製のアクセサリーと金メッキアクセサリーでは、それぞれ適切なお手入れ方法が異なります。 まずは、18金のお手入れ方法からご説明いたします。18金アクセサリーの黒ずみが気になり始めたときは、ぬるま湯と中性洗剤を用意します。ぬるま湯に中性洗剤を軽く溶かし、丁寧に洗って下さい。強く擦る必要は全くありません。優しく指で触れるだけで汚れが落ちるはずです。
黒ずみのほとんどは、汗や化粧品が原因だといわれています。ですので、普段から身につける際はお化粧を全て終えた後にする、アクセサリーを使い終わった後は清潔で柔らかい布で汚れを拭き取る、といった細かな工夫が黒ずみの予防になります。また保管する際は、可能であれば個別に仕切りがあるタイプのケースを使用して下さい。18金アクセサリーはシルバーや金メッキと比較すると傷がつきにくいですが、アクセサリー同士が箱の中で擦れ合うことで思わぬ傷や歪みができてしまう可能性があります。お気に入りのアクセサリーを長く楽しむためにも、保管方法へも気を配りたいですね。
知っておきたい、金メッキのお手入れ方法
次に、金メッキ製品のお手入れ方法についてご説明いたします。金メッキは、そもそも半永久的に使用できるようなものではありません。先ほど解説したように、あくまで別の金属の表面にだけ金が付着している状態なので、外部の刺激にはとても脆いです。国内製の加工品であっても、寿命の目安は5年程度といわれているほどです。
そのため、お手入れの方法も18金とは大きく異なります。まず、「黒ずみを見つけたとしてもこすらない」ことが重要です。黒ずみを発見すると、思わずゴシゴシと擦ってみたくなりますが、金メッキ製品に関しては厳禁です。
金メッキの黒ずみの正体は、表面の金が剥がれて見えてきたメッキ下のベース金属部分です。そのため、擦れば擦るほどメッキの劣化がすすみ、黒ずみが悪化してしまいます。
金メッキの黒ずみが気になる場合は、自分で対処しようとせず、専門の修理業者にお願いするのがおすすめです。業者によっては、メッキ処理を改めてかけ直してくれるところもあります。気になる個所へ研磨剤を使用したり、歯ブラシなどで擦るのはお控えください。金メッキの場合、18金以上に日々のメンテナンスが重要です。黒ずみをつくらないためにも、汗や水で濡れた後はすぐに乾いたやわらかい布で拭き取りましょう。また、入浴やプールへ入水する際はアクセサリーを外しておくことを強くおすすめいたします。指輪であれば、洗い物をする際も外した方がよいかと思います。水に濡れるダメージだけでなく、食器やグラスとぶつかることで変形したり、メッキが剥がれやすくなる可能性があります。
18金と金メッキの上手な使い分けを
それぞれの製品の違いについて言及してきましたが、もちろん18金製品と金メッキ製品には異なる利点があります。18金のメリットは、耐久性に優れ高級感があるという点です。お手入れ方法の違いからもわかるように、大切に扱うことで長く愛用することができます。
一方金メッキの大きなメリットとして、18金や14金と比較して安価なため、リーズナブルな価格でジュエリーを楽しむことができます。
ですので、それぞれのメリットを天秤にかけて使用シーンを考えるといった方法もございます。例えば、流行のデザインは金メッキ製品でお得に楽しみ、結婚指輪など永く大切に使っていきたい品物は18金製にすることも良いと思います。
また、どちらも金以外の金属部分の種類によって豊富な色のバリエーションがあるため、お洋服や好みに合わせた色合いにするなどの楽しみ方もあります。
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