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金の買取のプロが教える!ホンモノの金の見分け方とは
- 投稿日:2023年6月12日
- 最終更新日:2024年10月9日
金ははるか昔から貴重な財産として扱われてきました。
眼の前にある金色のモノが、本物の金なのかどうかは昔から重大な関心事であり続けてきました。
この記事をご覧になっている方は、まさに目の前にある「金色のモノ」が本物の金なのか、偽物なのかについて考えていらっしゃるかもしれません。
もし、金ではなく金メッキであった場合、売却時の価格に大きく影響が出てしまいます。その疑問は人々が長年に渡っていだき続けてきたものであり、考えているこの瞬間は歴史とつながっているといえるでしょう。
この記事では昔から行われてきた、いいかえれば自分でできる金の見分け方、そしてプロが行っている査定の方法も詳しくご説明します。
最後までご覧いただき、金についてもっと関心を持っていただけると幸いです。
\ この記事のまとめ /
- ・本物の金以外に「金メッキ」「金張り」があるため可能であれば事前に調べることをオススメ
- ・刻印や比重で金の純度を見分けるセルフチェック方法で本物の金かどうかを調べてみよう
- ・もし不安なら、「蛍光X線分析装置」を備えている貴金属買取店で査定を依頼しよう
自分でできる金の見分け方
刻印を確認する
これはごく一般的な確認方法です。
一般的によく見る表記として、K◯◯という刻印があります。
K24と記載されていれば100%金、K18と記載されていれば18金(24が純金 18/24=0.75)、つまりこの材質のうち75%が金であるということです。
K18GPというように金の含有率の後ろに「GP」や「GF」という刻印がある場合は、表面だけが18金であることを示しています。
18金の見分け方については、「18金の刻印はどこにあるの」にも記載しておりますのでぜひこちらもご参考ください。
GP:金メッキ(Gold Paint) | 化学的な処理をほどこして、表面だけ金の薄い膜がおおうように加工した製品です。 |
---|---|
GF:金張り(Gold Filled) | 金を物理的に表面に貼り付けた製品です。 |
これらの刻印があれば、全体の数%程度だけが18金であるということですね。
また、K◯◯以外にも金の刻印はあります。◯◯Kという通称「あとK」と呼ばれる刻印もあります。
これは昔のアジア圏で作られた金製品に多いのですが、18Kと刻印されていれば18金であるという意味です。
日本の硬貨を製造している造幣局は金属工芸品も制作しているのですが、この表記では金製品にK◯◯と表記しておらず、日本の国旗の後ろの数値が金の含有率を示しています。750と刻印があれば75%が金、つまり18金だということです。
出典:造幣局
金の含有率の表記は様々ですが、金が含まれている製品に対して必ずしも刻印をしなければならないという決まりはありません。
そのため、刻印がなくても金が含まれているアクセサリーや、小物なども多くあります。
その逆もあります。K18と刻印されていても金が含まれていない、あるいは表面だけが18金(この場合はK18GPといった刻印が正しい)といったものもあります。
これは金の偽物商品といえます。
特に「あとK」には金の含有量が刻印より非常に少ない、あるいは全く金が含まれていない偽物が多い傾向があります。
刻印は精巧な細工であり、誰でもできるものではないのでかなり信用できる本物の印ではあるのですが、100%信用できるものではないのです。
色味を確認する
純金には濃いオレンジ色の光沢があります。
他の金属を混ぜていくと徐々に黄色っぽい光沢になっていきます。
もし純金をお持ちであれば見比べてみるのも良いでしょう。
メッキであればメッキがはげた部分は中の素材の色が見えていることもあるので、一部分だけ色が変わっているものは要注意です。
色味が不自然だったり、一部分だけ色が違ったりすると金ではない可能性が高いということです。
とはいえ、一般の方が色を見て判断するのは非常に難しいですし、またいつも金を見慣れているプロであっても色だけで確実な判断ができるわけではありません。
メッキや金張りであるかどうか削って確認する
メッキや金張りであると表面の色は金の色そのものです。それは当然表面がすべて金で覆われているわけですから当然ですよね。
そこで、少し削ってみるという方法もあります。
メッキや金張りであれば中の素材が見えるので明らかにわかります。
しかし、金の製品を傷つけることは価値を大きく損なう可能性があるため、メッキかどうかを確認する方法としてはあまり一般的ではありません。
比重を確認する
これははるか昔から行われている方法です。
金と思われる物を水の中に入れると、金の純度を導き出せます。
金の純度の導き方
金の純度=「金製品の重さ」÷「水の重さの増加分」
詳しい手順は下記の通りです。
用意するもの:
- ・金製品
- ・水を入れた容器
- ・金製品をつるすための紐
- 金製品の重さを測る
金製品の重さは「76.2g」とする。
次に、水を入れた容器を重量計に乗せ、その状態で「0g」にリセットする
金製品を糸でつった状態で容器内の水に浸し、重量計に表示される重さがどれだけ増えたかを読み取る。この場合の重量は、「4.1g」とする。
4.1で測った重量を、3で測った重量で割る。
この場合は、76.2g÷4.1g=18.585
となります。この物が水と較べてどれだけ重いかを示すのがこの「18.585」という数字です(比重といいます)。
この物の中にどれだけ金が含まれているかは、水と比較した数値で把握することができるのです。
K24(純金) | 19.32 |
---|---|
K22 | 17.45~18.24 |
K20 | 16.03〜17.11 |
K18 | 14.84〜16.12 |
K14 | 12.91〜14.44 |
K10 | 11.42~13.09 |
純金なら水の19.32倍の重さになります。
例えば18金なら混ぜてある金属の種類によって変わるので、14.84〜16.12倍の重さになるということです。
この動画の例の18.585であればほぼ純金に近いものだという結果が得られました。
この金の鑑定は昔からさかんに行われていました。
なぜかというと昔は金ほど重い金属が他になかったからなのです。
水と比較して19.32倍の重さがあれば、間違いなく純金であることが確定するのです。他の金属が混ざっていればそれより軽くなるからです。
例えば、銅に金メッキをほどこした場合であれば、見た目はまるっきり金の光沢そのものですが、8.96倍と非常に軽いためあっさりと見破ることできるわけですね。
現在では金の他に様々な重い物質が知られています。
物質の重さの10位までのランキングがこちらです。
順位 | 物質 | 比重 |
---|---|---|
1 | オスミウム | 22.59 |
2 | イリジウム | 22.56 |
3 | 白金(プラチナ) | 21.45 |
4 | レニウム | 21.02 |
5 | ネプツニウム | 20.25 |
6 | プルトニウム | 19.84 |
7 | 金 | 19.84 |
8 | タングステン | 19.30 |
9 | ウラン | 18.95 |
10 | タンタル | 16.65 |
金よりも重い物質もあります。また、タングステンは金に重さが非常に近いため特に問題になります。
タングステンはスウェーデン語で「重い石」という意味です。
持ってみると純金と同じようなズシッとした重量感があります。比重は19.30と純金の19.32とほぼ同等、重い金属として知られている鉛の約1.7倍の重さです。
金と比重がほぼ同じなので、タングステンに金メッキをほどこしたら、精密な比重計を使っても純金と見分けがつかないのです。
タングステンと金を見分ける方法
刻印を確認するという方法を最初にお伝えしました。
タングステンの特徴は非常に硬く、微細な加工が非常に難しいことにあります。
K18といった刻印が刻まれていれば、刻印をみることで確認ができます。
金は柔らかいので深く刻印することが容易です。金ではみぞを掘ったような感じで刻印がされています。
しかし、タングステンは物理的に力を加えて変形させることがほぼ不可能なので、レーザー光線を使って加工する方法がとられます。
レーザーで加熱して表面をごく浅く彫る刻印になります。
出典:青谷製作所
これが金メッキにレーザー加工で文字を入れた例です。
出典:18金の刻印はどこにあるの|金・貴金属買取の御徒町フローレス
金の通常の刻印は深く立体的に刻まれているのに比べ、レーザー加工は刻印がごく浅いことがよく分かるでしょう。
つまり、レーザー加工された刻印が入っていて、比重が金に近ければタングステンで作られている偽物である可能性が高いということです。
金の買取業者はどうやって本物と判別しているのか
精密な比重計を使う
街中に多くあるリサイクルショップや質屋などでは、精密な比重計を使って計測していることが多いです。
例を挙げるとこのような機器ですね。
金と考えられる比重であり、刻印が深く立体的に刻まれていれば本物とみなし買取を行っています。精密な比重計であっても約10〜20万円程度と安価であるため、広く用いられている方法です。
しかし、指輪にダイヤモンドなどの石がついている、中が空洞である、刻印がないなどの場合にはこの方法は使えません。
そのため、本物の金であっても買い取ってもらえないこともあります。
蛍光X線分析装置を使用する
宝飾品の買取専門店では高価な蛍光X線分析装置を導入していることがあります。
一定以上の強さのX線(レントゲンなどで使われる電磁波)を検査する対象の物に照射します。
物質の種類ごとに特徴的なX線が物質から放射されるため、中に含まれている物質の種類や割合を正確に測定することができます。
X線は目に見えないのでイメージとしてつかみにくいと思うのですが、もしX線が見えたとすれば、色の違いでわかると思ってもらえばいいでしょう。
X線も我々が普段見ている光も同じ電磁波なので色として考えるとわかりやすいです。
X線を物質に当てると物質の内部から別の波長(光にたとえれば別の色)のX線がでてくるという現象が起こります。これは元素ごとに決まっているので、ごまかしようがないのです。
また、メッキであってもメッキの下にある金属固有のX線がでてくるので、メッキでもごまかされないのです。
これは宝飾品の分析結果で、金(Au)の他に銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)が含まれていることが示されています。
金が本物であるかだけでなくこのX線の強度から、他にどのような金属がどのような割合で混ぜられているか?までわかるのです。
このように貴金属の判別に客観的な証明を与えてくれる、蛍光X線分析装置ですが、数百万円程度と非常に高価なためあまり普及が進んでいないのが現状です。
当社、株式会社Flawless(フローレス)で使用している蛍光X線分析装置は世界的に評価の高い、HELMUT FISCHER社のGOLDSCOPE SDです。
金は貴金属買取専門店で売るのがおすすめ
確かに質屋やリサイクルショップでも、金の買取を積極的に行っています。
しかし、蛍光X線分析装置を備えている貴金属買取店で売るべき理由があります。
理由その1:質屋やリサイクルショップでは刻印が入っている金しか買い取れないケースが多いから
質屋やリサイクルショップでは刻印が入っている金しか原則的に買い取っていません。
また、刻印が入っていない金を買いとる場合、偽物のリスクを恐れて高く買い取らないのが普通です。
蛍光X線分析装置を導入しない限り「これは金だ」と確実に言いきることは難しいのです。
理由その2:メッキの確認のために削る必要がない
質屋やリサイクルショップではメッキかどうかを確認するために、表面を少し削ることがありますが、このことで貴重な宝飾品の価値を損ねてしまいます。
これに対して蛍光X線分析装置を備えている貴金属買取店であればこのようなことがありません。
理由その3:アクセサリーの価値を判断できるのが貴金属買取店
指輪やネックレスといったアクセサリーの価値は金の含有量だけではありません。単に金の価格だけで判断されてしまうと損をしてしまうことがあります。
貴金属買取店であれば、宝石の価値やデザインの良否などを総合的に判断できるので、高価で売れそうだったら高く買い取ることができます。
理由その4:質屋やリサイクルショップは専門店より販売力が弱い
質屋やリサイクルショップでは、宝飾品を店頭においておいてもなかなか高く売れないので、安く売ることが多いのです。高く売れなければ安く買い取るしかありません。
この4つの理由があるため、蛍光X線分析装置を備えた貴金属買取店で売るのがおすすめなのです。
金を売るなら当社フローレスで
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