金は、古くから資産として重宝されてきた貴金属です。近年では、世界経済の不確実性が急速に高まっていることから、安全資産としての金の需要が増加しています。中でも、金のインゴットは純度の高い金塊として、投資家や資産家の間で注目されています。
当記事では、金に関する基礎知識から、刻印の信用性、買取のポイントまでを詳しく解説します。金の買取相場や特徴、歴史、そして市場価格との関係についても触れ、なぜ金のインゴットが資産として人気があるのか、その理由を明らかにします。
さらに、投資としてのリスク管理方法や他の投資商品との比較、買取手順についても詳しく紹介します。金のインゴットに関心がある方は、ぜひ参考にしてください。
\ この記事のまとめ /
- ・金のインゴットとは純度の高い金塊であり投資や資産運用に用いられる
- ・金の供給量や経済状況によって価格相場が決まる
- ・刻印の有無の確認を行い、相場上昇のタイミングに売ると高値での買取が期待できる
本日の金・貴金属買取相場一覧表はこちら
金のインゴットとは
金のインゴットとは、金地金と呼ばれる純度の高い金塊のことで、投資や資産運用目的で保有されることの多い純粋な金資産です。金のインゴットの歴史は古く、古代エジプト時代まで遡ります。金は古くから価値の高い貴金属として珍重されており、財産や通貨として使用されてきました。
インゴットと地金の違いとは?
よく、金のインゴットと地金は同じ意味合いであると混同されてしまいがちですが、実際のところは違います。
金地金とは、金属素材そのものを指しインゴットに限らずアクセサリーなども含む金属製品を製造する前のものを指し、対するインゴットとはその金属素材を「インゴットケース」と呼ばれる鋳形に流し込み鋳造したものを指します。
インゴットは投資や資産目的で保有されやすくするためにそのような形状になったとも言われています。
金地金は、各国中央銀行や国際機関によって管理されており、その純度は999.9%以上とされています。
金インゴットの特徴
金のインゴットは投資目的や資産保全のために用いられることが多く、世界共通の価値基準を持っているため、国際的に取引されています。
金の最大の特徴は、金そのものの価値が安定していることです。金は歴史的に価値が下落しにくい資産として知られており、経済危機やインフレ時に価値が上昇する傾向があります。また、金は他の資産と比べて流動性が高く、いつでも換金することができます。
金のインゴット 一般的なサイズ
金のインゴットはさまざまなサイズがありますが、一般的なサイズには以下のようなものがあります。
種類 |
サイズ |
スモールバー |
100g |
グラムバー |
500g |
キロバー |
1kg |
ラージバー |
12.5kg |
金のインゴットは主に貴金属メーカーや地金商、精錬会社、銀行や商社などから購入することができますが、偽造品が出回っていることもあるため、信頼できる業者から購入することが重要です。
金のインゴットは、資産運用や資産保全に適した投資先と言えます。ただし、金価格は常に変動しているため、投資を行う際はリスクを理解した上で慎重に検討する必要があります。
金のインゴットの歴史
金のインゴットは、古代から人類にとって重要な資源として扱われてきました。紀元前3000年頃にはエジプトで既に金が採掘され、その後も多くの文明で貴重な財産として利用されていました。特にエジプトではファラオたちが墓を豪華に飾るために大量の金を使用し、それが現代まで残っています。
【中世ヨーロッパ】金細工師の活躍
中世ヨーロッパでは、金は主に装飾品や貨幣の意味合いとしても使われました。この時期、金細工師が活躍しあらゆる加工技術や保管技術を進化させていきました。金はこの頃でも貴重な資産として重宝されていたため、保管技術が世の中に注目されるようになりました。
この大量に発掘される金を安心かつ安全に保管するためには、保管技術を身に着けた金細工師に預けることで安心して預けることができると考える人が増えます。
これが、今でいう「銀行」の始まりとも言われています。
【中世ヨーロッパ】金細工師の活躍
近代になると、技術革新によって効率的な採掘方法が開発され、さらに多くの金が市場に流通するようになりました。また、この時期には国際的な金融システムも整備され、中央銀行などで保有する準備資産としても重要視されるようになりました。
【明治初期の日本】
日本でも江戸時代から明治維新以降、西洋との交易や国内経済の発展とともに金の需要は増加しました。特に幕末から明治初期には、日本全国で多数の小規模な金山が稼働しており、その一部は現在でも観光名所となっています。(例:佐渡島の金山など)
【現代】工業用や医療用など金が幅広く使用される時代へ
現代では、投資対象としてだけでなく、高度な工業製品や医療機器にも広範囲で利用されています。
例えば、電子機器内部の接点部分に使用される金は高い導電性と耐久性を持つため、小さいながらも非常に重要です。また、美容分野でもその抗酸化作用から注目されています。
このように長い歴史を持つ「金」は、人々の日常生活から国家レベルまで幅広い影響力を持ち続けています。
今後も、金のインゴットは世界経済において重要な役割を果たしていくと考えられます。今後もその価値は変わらず、多様な用途で活用され続けることでしょう。
インゴットは金以外にもある
インゴットといえば金が代表的ですが、実は他にもさまざまな種類があります。インゴットとは、貴金属や金属を精錬して固めた塊のことを指します。
そのため金以外にも、銀、プラチナ、パラジウム、銅などがインゴットとして製造され、取引されています。これらのインゴットは、工業用途や投資目的で広く利用されています。
例えば、銀のインゴットはシルバーアクセサリーや半導体などで使用され、プラチナのインゴットはジュエリーや自動車の部品などに使用されます。多様なインゴットの存在は、それぞれの用途に応じた特性や価値を持ち、多くの分野で重要な役割を果たしています。
金のインゴットが人気の理由
金のインゴットは、多くの投資家や資産保有者にとって魅力的な選択肢です。その人気の理由にはいくつかの重要なポイントがあります。
まず、金のインゴットは資産の価値が一定的であり、経済の不安定な時期でも価値が保たれやすいという特徴があります。
次に、緊急時に強い資産としての特性があります。市場が不安定な時期でも現金化しやすく、安全資産としての役割を果たします。これらの理由から、金のインゴットは多くの人々に選ばれ続けています。
1つずつ詳しく説明していきます。
緊急時に強い資産に
金のインゴットは、価値が安定しているだけでなく、換金性も高いです。世界中のどこでも売却することができ、現金化が容易です。また、金のインゴットは、コンパクトなサイズで持ち運びが容易です。そのため、有事の際に持ち出すことも可能です。
また、経済不安や金融危機が発生した際には、その価値が一層高まります。そのため、緊急時に頼りになる資産として人気があります。これは、金が通貨や株式などの他の資産とは異なり、政府や企業の信用に依存していないためです。
例えば、2008年の金融危機の際に金価格は一時価格は下がったものの、急騰しました。これは、投資家が経済の不確実性が高まる中で、安全資産として金を求めたためです。同様に、2020年の新型コロナウイルス感染症の流行時にも、金価格は上昇しました。
金は、インフレにも強い資産です。インフレとは、物価が上昇することですが、金は物価の上昇に合わせて価値が上昇する傾向があります。これは、金が実物資産であり、その価値が物価に左右されるためです。
以上のように、金は有事の際に価値が安定し、インフレにも強い資産といえます。
金のインゴット刻印の重要性
金のインゴットの価値を決定する重要な要素の一つが、刻印です。品質に関わる刻印は、金の純度を証明する重要な情報です。
では、刻印のない金のインゴットは買取可能なのでしょうか?そちらについてこの章で紹介していきます。
品質に関わる刻印
金のインゴットは、その純度や品質を保証するために、さまざまな刻印が刻まれています。 これらの刻印は、インゴットの価値を決定する重要な要素です。
金のインゴットの刻印には、主に以下の情報が含まれています。
- 品質表示
- 999.9など、金の純度が表示されます。
- 重量表示
- グラムでインゴットの重さが刻印されています。
- 製錬・分析者マーク
- インゴットの製錬業者もしくは検定分析業者が刻印されます。
- 金塊番号
- インゴットを特定するための固有の番号が刻印されます。
これらの刻印は、インゴットの品質と信頼性を保証する重要な情報源です。投資家が金のインゴットを購入する際には、これらの刻印を必ず確認することが重要です。
刻印がない金のインゴットは買取可能?
金のインゴットは、刻印の有無によって買取価格が異なります。一般的に刻印のない金のインゴットは、買取実施ができない場合もあり、仮に買取を行ったとしても刻印のあるインゴットよりも買取価格が低くなる場合があります。
しかし、刻印のない金のインゴットでも、買取可能な場合もありますのでまずは買取店などにご相談いただくことをおすすめします。
金のインゴットの買取相場は上昇傾向?
金のインゴットの買取相場が上昇している要因には、以下のようなものがあります。
金のインゴットの買取相場の上昇要因
金のインゴットの買取相場が上昇する要因は下記のような要因が考えられます。
- 1.円安の傾向が続いていたため
- 2023年11月には1ドルが151円台後半に達し、日米の金利差から円安ドル高が進行。
- 2.世界経済などの先行きに対する不安があるため
- ロシア・ウクライナ戦争、アメリカの銀行破綻が影響。
- 3.世界的に低金利状態であるため
- 金利が低いため、債券よりも金の需要が高まる。
- 4.各国で金を購入しているため
- 中央銀行の金需要が2023年1~3月に前年同期比で2.5倍以上に増加。
- 5.金の供給量が減少傾向にあるため
- 金の採掘量が限られ、供給量が減少。
下記の過去3年の純金積立の価格チャートを見ても、金の価格が右肩上がりになっていることが分かります。
<過去3年の純金積立の価格チャート>
引用:価格チャート | 純金積立 | NEOBANK 住信SBIネット銀行
今後の動きも引き続き様々な要因によって影響を受けることが予想されますので、市場動向を注視していく必要があります。
金のインゴットの買取相場上昇のメリット
金のインゴットの買取相場が上昇すると、以下のようなメリットがあります。
- 売却益を得られる
- 金のインゴットを売却すると、購入時の価格よりも高い価格で売却できる可能性があります。
- 資産価値が維持できる
- インフレ下でも金の価値は比較的安定しているため、資産価値を維持することができます。
金のインゴットの買取相場上昇のデメリット
金のインゴットの買取相場が上昇すると、以下のようなデメリットもあります。
- 購入価格が高くなる
- 買取相場が上昇したタイミングで金のインゴットを購入すると、高い価格を支払う必要があります。
- 価格変動リスク
- 金の価格は常に変動しているため、購入後に価格が下落するリスクがあります。
金のインゴットの買取相場上昇は、今後も続く可能性があります。世界的な金需要の増加やインフレ懸念の高まりが背景にあります。
ただし、金価格は経済情勢や地政学的リスクによって変動するため、一概には予測できません。金投資を行う際は最新の情報を収集し、リスクを十分に検討することが重要です。
金のインゴットを買取してもらうには
金のインゴットを売却するには、大きく分けて2つの方法があります。1つは店舗買取、もう1つは宅配買取(非対面取引での売却)です。どちらも、取引前にいくつかの手順と注意点が必要です。
また慎重に進めることが大切となります。取引手順や注意点について、事前にしっかりと確認しておきましょう。
取引手順と注意点
金のインゴットの売却は、古物商許可証を持つ質屋やリサイクルショップ、金買取専門店などで行うことができます。信頼できる買取店を選ぶことが大切です。買取時には、身分証明書の提示が必須となります。その他にも書類が必要となる場合があるため、まずは問い合わせてみましょう。
そして、自宅で保管する場合、防犯対策もしっかり行いましょう。安全性を確保するために銀行の貸金庫を利用する方法もあります。
まとめ:金のインゴットは効果的に運用すれば資産価値は高い!
金のインゴットは、昔から安定した資産価値が高いものとして人気があり、緊急時に強い資産ということがお分りいただけたかと思います。また現在金のインゴットの買取相場は、円安や世界経済の不安定さ、供給量の減少などの要因により上昇傾向にあります。
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