おりんとは、仏壇やお寺で使われる仏具の一種で、お椀型の形をした小さな鐘です。縁(フチ)を棒で叩くと「チーン」と音がします。礼拝や読経時の区切りの合図で使われたり、邪気を払う目的で使用されています。また、故人への供養という意味でもおりんを鳴らすことでお参りに来たというサインを送る意味合いでも使われています。
おりんなど仏具というのは、中古品としても大変需要があり高額での買取が期待できるのが特徴です。本記事では、おりんをはじめとする金仏具の買取相場や高く売るための方法などを、詳しく解説します。
おりんは素材や製造方法によって異なる価値を持ち、市場での評価も変わります。また、中古品としてのおりんの市場価格は、素材や製造方法によって異なる価値を持ち、その状態や希少性に大きく依存します。
おりんや仏具などの買取相場から高額査定を受けるためのポイント、信頼できる買取業者の選び方など金仏具を高値で売るための方法について詳しく紹介します。
\ この記事のまとめ /
- ・買取店を選ぶコツとして、美術品・骨董品としての希少性を理解した鑑定士がいるかが大切
- ・仏具買取の注意点として、魂抜き(たまぬき)をしておくことと、所有者を確認しておくことが大切
- ・おりんや仏具を高額査定してもらうためには付属品を揃える、状態を良くしておく、信頼できる業者を選ぶ
本日の金・貴金属買取相場一覧表はこちら
仏具おりんの買取相場と価値を知る
仏具おりんの買取相場と価値を知るためには、まずその種類や特徴について理解することが重要です。
素材や使用状態、大きさにもよりますが、中古の18金製のおりんは数十万~数百万円のものと大きく値段が変わってきます。
このセクションでは、おりんの基本的な情報から中古市場での取引価格まで解説し、適正な買取価格を見極めるポイントをご紹介します。
おりんの種類とその特徴
おりんは仏具の一種で、主に仏壇や寺院で使用される鐘です。種類には大きく分けて3つあります。
真鍮製のおりん
真鍮(しんちゅう)とは、銅と亜鉛の合金で作られたもので耐久性に優れているのが特徴で、比較的手頃な価格で手に入れることができます。中低音の柔らかな音と高音の華やかさを兼ね備えた澄んだ音色が特徴です。
佐波理・砂張製のおりん
佐波理・砂張(さはり)とは、銅と錫(すず)の合金で、音色と余韻を長続きさせるために錫の割合を限界まで高め硬くすることで、美しい高音と伸びやかな音色が特徴のおりんです。
金製のおりん
金製のおりんは、他の素材と比べると美しい光沢があり、高級感があります。そのため、長く愛用される仏具として人気があります。音色も澄んでおり、深みのある美しい音が特徴です。
素材によっても価値も異なるため、おりんを買取に出す際にはその特性を理解しておくことが重要です。また、おりんの状態や年代も査定額に影響しますので、丁寧に保管することが望ましいでしょう。
さらに、有名な職人による手作りのおりんや歴史的価値のあるものは高額で取引される傾向があります。そのようなおりんを所有している場合、付属品や証明書を持参するとより良い評価につながる可能性があります。
中古品としての金のおりんの市場価格
中古品としてのおりんの市場価格は、素材や状態、年代によって大きく異なります。
真鍮製のおりんは一般的に市場に出回っている素材で、耐久性が高く、美しい音色を持つため、中古市場でも比較的安定した需要があります。佐波理製のおりんは、手作りのものが多く、職人技が光るため、その芸術的な価値から高額で取引されることが一般的です。また、時間が経つごとに味わい深くなるため、骨董品としての価値も高まる可能性があります。
また、金製のおりんも市場で非常に高い評価を受けています。金は、酸化や変色に強いため、長期間美しい状態を保てる点が魅力です。
金製のおりんは、その見た目の豪華さに加え、音色も澄んでおり、特に高級仏具として珍重されています。保存状態が良ければ、中古市場でも高値で取引される可能性があります。
金製のおりんの価格が決まる評価基準とは
基本的には、金のおりんの買取を依頼する時は「貴金属の価値」として評価されます。そのため、基本的には金の査定と同様の評価基準で買取額が決まるのです。
評価基準は下記の通りです。
- ・純度
- ・重量
- ・買取相場
これらについて詳しく見ていきます。
(1)純度
金の純度によって価格が決まります。主に金製の仏具で多くみられるのが「18金製」のものです。18金は、金の含有率が75%と高い割合を占める金となっています。耐久性にも優れ、美しい音色が特徴です。
また、なかには24金(純金)のものもあります。純金となるため素材自体がたいへん柔らかく仏具には不向きかと思われますが、まれに純金製の仏具も販売しています。おりんに使用される割合は低いのですが、鈴棒(おりんを叩くための棒)や鈴棒置(鈴棒を常時置いておくためのもの)などが純金製で作られているケースがあります。
(2)重量
金の価格は、「重さ」×「相場価格」で決まります。そのため、重量が重くなればなるほど金の価格も上がります。
素材や純度にもよって変わりますが、およそ3寸(口径9.2cm)で200g程の重さが一般的といわれています。そのため、たとえばその日の1gの金価格が「10,000円」だとするならば、200gの重さになるのでおよそ「200万円」の価値になります。
(3)買取価格
金の買取価格は、主にその日の国際金相場を基準に決定されますが、これに加えて、上記の通り金の純度や重量が大きな要因となります。
一般的には、市場の需給バランスや経済情勢も買取価格に影響を与えます。例えば、世界的な経済不安が高まると、金は安全資産として需要が増え、買取価格が上昇する傾向があります。一方、金の価格が下落する局面では、買取価格も低下することが一般的であるといわれています。
美術品や骨董品としてのおりんの評価基準
おりんは、仏教儀式で使用される仏具であり、その歴史は古く、江戸時代には美術品や骨董品としても珍重されるようになりました。そのため、金仏具は美術品や骨董品としての価値も認められています。
特に、伝統的な技法で作られたものや、有名な職人の手によって作られた作品はコレクターなどから高い需要があり、通常よりも高い買取価格となる可能性があります。
買取業者が重視する査定項目
仏具の買取査定で重視される項目は、下記の通りです。
- 1.状態の良し悪し
- 2.付属品や証明書の有無
- 3.需要と希少性
状態の良し悪し
仏具の状態は、査定額を大きく左右する重要な要素です。特に傷や汚れ、破損などの有無は、価値を低下させる可能性があります。金自体が酸化しにくい特性である分、適切な保管方法で長期間美しい状態を保つことが可能です。普段から丁寧に扱い、定期的にメンテナンスを行っておくと、高価査定につながる可能性があります。
付属品や証明書の有無
おりんの場合は、購入時の箱や付属品、鑑定書があれば、査定額がアップする可能性があります。おりんの付属品の代表的なものとしては下記が挙げられます。おりん単体だけでなく付属品もセットで買取を依頼することで高価買取が期待できます。
【おりんの付属品 代表例】
- ・りん棒
- ・りん台
- ・りん布団
- ・りんカバー
また、作者が著名な仏師であれば、証明書があると証明となり、価値が高まる可能性があります。
需要と希少性
仏具の需要と希少性も査定額に影響します。例えば、伝統工芸技法で作られた作品や、人気のある作者の作品など希少性の高い仏具は、高値で取引される可能性があります。
対して、市場に出回っている量が非常に多い仏具は、価値が低くなる可能性があります。
信頼できる金仏具買取店・業者選び
信頼できる金仏具買取店・業者選びは、仏具を高く売るための重要なポイントです。悪質な業者の中には、相場よりも低い価格で買い取ろうとするところもあるため、事前にしっかりと情報を集めておくことが大切です。
金仏具を買取してもらえるお店とは?
どこでも高値で買い取ってもらえるというわけではありません。まずは、仏像・仏具(金メッキ製品)の買取に対応している業者を選ぶことが大切です。金の仏具に関する豊富な知見や買取実績がある鑑定士が在籍している買取店を選ぶことで高価買取が期待できます。
美術品・骨董品としての希少性を理解している鑑定士がいるか
また、金としての価値のみならず美術品や骨董品としての希少性を正確に評価できる鑑定士の存在が重要です。特に、伝統的な技術で作られたおりんや、有名な職人の作品であれば、その歴史的価値や美術的価値を見極める専門知識が求められます。
そのため、その点の詳しい知見を持った鑑定士が在籍する買取店かどうかを見極めるといいでしょう。
Flawless(フローレス)では豊富な経験と専門の知識を持った鑑定士がお客さまの大切な金製品を1つ1つ丁寧に査定します。高精度な検定機器を使用しているため、正確な貴金属品位を調べることができ、高価買取できるよう努力しています。
査定前に行うべき準備と注意点
仏具を高く売るためには、査定前にいくつかの準備と注意点が必要です。
特に、おりんは基本セット販売されているケースが多い為、その場合おりん本体だけでなく、りん布団、りん棒、りん台などの付属品が揃っていることが重要です。また、インターネットや専門誌、買取業者のホームページなどを参考に最新の情報を入手することも大切です。これらの準備と注意点を確認することで、仏具を高く売ることにつながります。
仏具ならではの注意点
魂抜き(たまぬき)をしておく
魂抜きとは、仏具や仏像に宿った霊的な力や魂を抜く儀式を指します。「お精抜き(お性抜き)」や「閉眼供養(へいげんくよう)」とも呼ばれています。そもそも仏教では、仏像・仏壇・仏具には故人の魂が入っていると考えられているため、魂抜きをすることで崇拝の対象物ではなくなります。魂抜きの具体的な方法は、住職様を迎え仏壇の前でお経を唱えてもらうことで安心して手放すことが可能です。
所有者の確認
仏具は、先祖代々より受け継がれているケースも多いと思います。その場合、祭祀財産(さいしざいさん)といって、相続の際には法律に基づいた分割の対象にはならず、基本的には家督相続人や、家族の代表者が管理・継承するものとなります。そのため、家に眠っていたからと勝手に売ってしまってはなりません。所有権を持った者は誰になるかをきちんと確認し、その方に確認を取ってから売るようにしましょう。さもないと、後々トラブルの元凶になる可能性が高まるでしょう。
仏具おりんの売却を失敗しないためには
仏具おりんを売却する際には、いくつかの注意点があります。以下、失敗しないためのアドバイスを紹介します。
付属品は揃えておく
おりんやりん棒などの本品だけでなく、箱や説明書などの付属品も揃えておくことで、査定額アップにつながります。特に、古いおりんの場合は、付属品が揃っていることで価値が上がる可能性があります。
状態を良くしておく
査定前に、おりんをきれいに拭くなどし、傷や汚れを目立たないようにしておきましょう。状態が良いほど、高額査定が期待できます。
信頼できる業者を選ぶ
業者の評判や口コミを確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。悪質な業者は、相場より低い価格で買い叩いたり、査定額と異なる金額を支払う可能性があります。
まとめ:仏具の高価買取を狙うなら価値を理解した鑑定士の査定が大事
高価買取を実現するのであれば、仏具としての価値に加え美術品や骨董品としての価値を理解している鑑定士による査定が重要です。また、付属品の有無や状態の良し悪しも査定に影響するため、日常的な手入れや丁寧な保管をしておくことが大切です。また、買取前には必ず魂抜きを行うことや所有者の確認を怠らないようにしましょう。
もし家に眠っている金仏具や、遺品整理で見つかった金仏具品があるようでしたら、一度買取店に査定を依頼することをおすすめします。
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そのため、できる限り手数料の低い店で換金してもらうことが大切です。
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